ロンドンの街並み
初登園、張り裂けそうな思い
カラフルな遊具

とーくん初登園の日がやってまいりました。

大切な初日に道に迷っては大変ですのでタクシーを利用しました。タクシーは街の中心部から、住宅街へ入りその一角で停車しました。とても可愛らしくデコレイトされた窓、鮮やかなイエローにペイントされたドアの「LITTLE JEMS NURSERY」です。

ドアの横には小さなベルがついています。送迎時にはこのベルを押すようです。ブーっとベルを鳴らすとガシャっとドアが開き中から先生が「Hello!」とお出迎えです。どうやら園長先生のようです。

「あなた達が日本からのお客様ね、さぁどうぞ」と中へ通されました。レッドやグリーン・ブルーなどカラフルにペイントされた室内にはおもちゃや本がいっぱいです。大人でもワクワクするような魅力的な空間でした。案の定とーくんはおもちゃの方に一目散に駆けて行きました。

その間、私は園長先生とこれからのことについて少しお話をしました。とーくんは脇目もふらず黙々と遊んでいます。その時先生は言いました。「あなたはもうお行きなさい。

このまま声をかけずにスッといなくなったほうが良くてよ。あとは私達に任せて」とパチッとウィンクなさいました。少し戸惑いましたが確かにおっしゃる通りかもしれません。

そーっと、とーくんに気づかれぬよう園を出ました。「でも、本当にこれでよかったのだろうか?後で私がいないことに気づき大泣きするのでは?」とこれまでないくらい心配になりました(※後で聞きましたが大丈夫だったそうです)。

でも、翌日からは大泣きです。「おいてかないでー!!」と泣き叫ぶとーくんを先生はひょいと抱き上げ、「大丈夫よー」と言いながら中へ連れていきました。

まだ泣き声が聞こえます。本当に胸が張り裂けるような思いでした。しばらくして心配で園に電話してみると「30分くらいは泣いていたけれど今は元気に遊んでいますよ」と先生。少しだけホッとしました。そして3日目、やはり昨日同様大泣きです。それでも、「もう行きたくない」と言うことはなかったので助かりました。

4日目、今日も泣くのかな・・・と不安でしたが意外なことに全くその気配はなくケロっとした顔で「See you mummy!」と笑顔で言うと先生と手を繋いでお部屋の中へと消えていきました。私はポカンとしてしまいました。

と同時に、わずか4日目にして英語ばかりの世界に笑顔で飛び込んでいく息子のことが無性に愛おしくそして誇りに思いました。その日を境に終了の日を迎えるまでもう泣くことはありませんでした。

とーくんはとーくんなりに頑張っていた様です。淋しくないように、毎日お気に入りのパンダちゃんのぬいぐるみお供にしておりました。最初真っ白だったパンダちゃんも日が経つにつれて真っ黒に変身してゆきました。

お迎えに行くと、「Mummy!」と満面の笑みを浮かべ私の胸に飛び込み、「ぼくね、今日も泣かなかったよ!」と報告するのです。そんなとーくんをぎゅっと抱きしめました。

イギリスの地図